縦穴式

北杜市須玉町の三カ所の植林地に植えるカラマツの苗木が搬入されました。その数合計で1万2000本。300本ずつ「こも」で包まれて梱包された苗木は、大人一人でようやく持てるほどの重さ。取扱いが大変です。実際の植え付け作業までに枯れないように、植林地から車で40分ほどの山中に設けられた「仮植穴」と呼ばれる地下室で保管します。
写真は「仮植穴」への搬入などの大仕事を控え、納入してくれた苗木屋さん(写真中央)とともにガッツポーズをする弊社スタッフです。

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実際の仮植穴の中の様子です↓

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内部は薄暗くて涼しく、湿度が高いのが特徴。細かいホコリ(?)が舞い、マスクを手放せません。縦穴式で、カラマツの丸太や板で内部を補強してあり、まさに天然の貯蔵庫といった趣です。
カラマツ苗の植栽は一般の方にはなかなかなじみが薄い作業ではないでしょうか。進ちょくを今後も随時アップしていきたいと思います!!
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縁の下の力持ち

キャンプファイヤーのようにやぐら型に組まれた重そうな木材…。工事現場などでこんな光景を目にした方もいるかもしれません。

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これはクレーン車の転倒を防ぐため、車体四隅から伸ばす「アウトリガー」と呼ばれる安定装置の下に敷く木材で、現場では「バンコ」と呼ばれています。
狭い住宅地などで伐採作業をする際は、木を倒す場所がないため、伐った木が倒れないようにクレーン車で吊り上げる方法が一般的。ただクレーン車を停める場所が未舗装でさらに地盤が緩く、また多少の傾斜がある場合も少なくありません。そのためアウトリガーの下にこうした木材を敷き、接地面積を増やすことで軟弱地盤に対応したり、また傾斜地では車体の水平を取ったりする作業が必要になります。バンコは通常クレーン車に積まれています。

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バンコには硬くて重い丈夫な木が適しているようです。しっかりとバンコを敷き並べてクレーン車を据え付けないと、重い丸太を吊り上げたときに転倒するなどの大事故を招く恐れがあります。それだけにクレーン会社のオペレーターさんはクレーン車の据え付け時に、車体の安定状態を何度も確認し、必要ならバンコを増やしたり、並べ直したりするといった手間を惜しみません。弊社スタッフも一緒に手伝います。

クレーン車や丸太の重みを受け止めて、愚直にアウトリガ―を支え続けるバンコ。普段スポットライトが当たる機会はほとんどありませんが、まさに伐採現場の縁の下の力持ちと言えそうです!

道造り

天候不順が続く今春ですが、今週後半はようやく天気が回復してきました。

そんな中、本年度に間伐作業を実施予定の北杜市大泉町のカラマツ人工林では、伐採後に丸太を運び出すための作業道造りが本格的に始まりました。一帯は地下水位が高いようで、さらに今週前半の降雪や春先の雪解けの影響も加わり、重機で掘削すると地下水がしみ出て底なし沼の様相に…。

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さらにかつて八ケ岳で起きた大土石流の影響とみられる巨石が地中からゴロゴロと現れ、一つずつ重機で取り除く必要があります。泥沼のような場所では経験豊富な弊社スタッフが知恵を絞り出し、何本もの丸太を敷き詰めたり、水を逃がすための縦穴を道の脇に掘ったりして、重機を通すことができる道を少しずつ伸ばしていきました。

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それにしても大型重機が小さく見えるほどの巨石。誤ってオペレーターが乗っているキャビンの方に転がったりしたら大変です。ベテランスタッフが重機で少しずつ掘り出し、慎重に道の脇に移動させました。ちなみにこの石を動かすと、地中から地下水が湧き出てきました…。

八ケ岳山麓は比較的平坦な地形が多いため、山仕事をやりやすいと考える林業関係者もいるようです。しかし道造りに関しては、火山灰に由来する極端に水はけが悪い黒土や、森の中に埋まっている大量の巨石などで、決して条件が良いとは言えません。
幾多のハードルを乗り越えながら、道造りはまだまだ続きます!!

講習会

北杜市須玉町で続けている獣害防止ネットの設置作業で、ネットメーカーの担当者が先日、設置方法の講習のため、現場を訪れてくれました。

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作業で特に重要なのが、主な対象動物となる鹿が飛び越えられないようにネットの高さを一定に保つこと。地上から1.8メートルの高さが基準になります。ただ畑などの平坦地と違い、山の中は地面の傾斜や凹凸などの条件がさまざま。一定の高さをキープするには追加で支柱を立てたり、地面に打ち込む支柱の角度を調整したりするなど、さまざまな工夫が必要になります。

ネットのサイズは地面をぴったりと覆う下端部の「スカート部分」を含めて幅が2メートル40センチ。50メートル単位の長さで巨大なロール状になって梱包されており、注意しないと張り縄がからまったりして取り扱いも大変です。加えて地面が岩盤などで固い場合、ネットを地面にぴったりと固定するために打ち込む樹脂製のアンカーや支柱などが刺さらず、ハンマーで鉄製の棒を打ち込んで地面に下穴を開けるなどの労力が余分に掛かります。

全体的にさまざまな困難が伴いますが、とにかく作業に習熟して体を動かすしか完了に向けた道はありません。弊社が得意とするチームワークで乗り越えていきたいと思います!!

伐倒

今週はクレーンや重機などを使った人家近くでの伐採作業が続きました。写真は山梨県北杜市高根町で行った伐採作業の様子。ペンションの隣接斜面に生えたナラの木を、「チルホール」と呼ばれるワイヤー付きの牽引器具を使って家屋と逆側に安全に倒します。幹の直径がひとかかえ以上、枝張りが15メートル程度もあるような大木もあり、2台のチルホールを使って幹を安全な方向に少しずつ傾けました。

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→伐倒競技で昨年、県内優勝したH先輩

チルホールによる伐倒は、チェーンソーで伐り進める「伐り手」、チルホールを操作して幹を安全な方向に傾ける作業者とのコミュニケーションが大事。「伐り過ぎ」や「引っ張り過ぎ」などは、木が予定外の方向に倒れたり、幹の一部が途中で裂け上がったりする危険を招きます。今回は伐り手、伐り手やチルホール作業者に指示を出す合図者ともにベテランが付いたため、10本以上の木を安全かつスムーズに伐ることができました。

ナラは伐倒中に裂けやすい木として林業現場では有名で、今回の現場では新人の私が支障木として伐った木が縦に裂けてしまいました。ただ伐倒の際に「受け口」や「追い口」を適切に伐っていれば防げた可能性が高く、悔しいながらも非常に貴重な経験になりました!

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→チェーンソー作業者から見たチルホール作業者。かなり遠くに立っているように見える
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山師

Author:山師
有限会社天女山は、山梨県北杜市の八ヶ岳南麓を中心に活動する林業事業体です。
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