目立て

ごはんを食べるときにおはしが欠かせないように、林業の日々の仕事ではチェーンソーが欠かせません。
チェーンソーも刃物だけに、使った後の目立てが重要になります。
ただチェーンソーの刃は一つ一つが小さい上に横刃と縦刃が一体的につながる立体的な形をしていて、さらに小さい刃が左右対称で付けられています。目立てには通常丸やすりを使いますが、上手に目立てるのは容易ではありません。

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写真中央の鈍く輝いている部分が一体的につながった横刃と縦刃です。丸やすりの位置や角度は実際の目立てとは異なりますが、イメージ的にはだいたいこんな感じで研ぎます。
チェーンソーの刃の目立ては難しいですが、作業スピードや体への負担、燃費、振動などに大きく影響するだけに、先輩たちに教わりながら「よく切れて長持ちする刃」に仕上げるコツを身につけていきたいと思います。
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「曲がり」

年度末を控えたこの時期、弊社では間伐業務を請け負う北杜市内の各現場で、施業を完了させるための作業を急ピッチで進めています。このうち同市須玉町のヒノキの県有林では間伐対象となる立木の伐倒がほぼ終わり、決められた長さと直径の丸太を必要な体積分だけ切り出す「造材作業」を連日進めています。

ここでネックになるのが幹の「曲がり」。柱などの建築用材として使われることが多いヒノキを出荷するためには、丸太の曲がりは原則NGとなります。太くて立派な丸太でも、幹の曲がり具合が強ければ出荷できません。「もったいないなあ」。先輩の口からもときにこんなため息が出ます。

このため造材作業中は丸太の曲がり具合や長さ、直径に最大限の注意を払います。なかなか思うようなサイズの丸太は集まりませんが、一本でも多く規定に適合する丸太を集めるべく、明日も作業を進めていきます。

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シカ対策


人家の近くへの出没に伴う農林業被害が全国的な問題となっているニホンジカが、天女山の事業エリアの八ケ岳山麓にも多数生息しています。今日は山梨県北杜市の清里高原の間伐現場で、切らずに残したカラマツの立木にシカ対策の資材を巻き付ける作業をしました。シカに食べられてしまう恐れがある樹皮に専用の大型の不織布を巻き付け、ホチキスで固定していきます。

作業自体は単純ですが、棒状にたたまれた大きな資材を広げて幹に巻き付け、根の部分まで覆うようにきれいに固定するのはコツがいります。一緒に作業をしたベテランたちにきれいな仕上げ方を教わりながら巻き付けるうちに、何やら子供のころ夢中になった工作のような感覚を思い出し、作業に没頭してしまいました。しかしチェーンソーを使う作業などと比べて運動量が少なく、現場の標高も1500メートル程度あるため、予想以上に寒い中での仕事となりました。

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八ケ岳山麓ではシカが車道に現れ、あやうく自動車と衝突しそうになるケースが珍しくありません。観光などでお越しになる際は、特に早朝と夜間の運転はシカに対する十分な注意をおすすめします!

「伐木」と「造材」

「山から木を伐って」「材を造る」。
この二つの作業を林業では「伐木(ばつぼく)・造材(ぞうざい)」と呼びます。
文字通りの意味なのですが、実際の作業内容をイメージできる人は少ないと思います。
新人の私も林業に就くまで断片的なイメージしかありませんでした。

しかし実際に現場に飛び込むと、立木を正確かつ安全に伐倒するための高度なチェーンソー技術、
伐倒した立木を作業道の近くまで移動させるための重機やウインチなどの操作技術、チェーンソーを
駆使した枝払い技術、決められた長さや直径を満たすサイズの丸太を一本の立木から切り出す玉切り技術-
など実にたくさんの作業や技術が必要とされます。

このうち丸太の玉切りについては、チェーンソーの歯を入れる位置や深さ、順番、切っている最中の左右の切断面同士の近づき具合などを見誤ると、あっという間に切断面が木の重みで狭まって歯が重い丸太の間に挟まり、一人ではチェーンソーを動かせなくなってしまいます。これを「食われる」。などと呼んでいます。

今日は教育担当のM部長から、「チェーンソーで丸太を玉切りする際、どうすれば食われないで済むか」
について教わりました。チェーンソーの歯を入れたら丸太がどのように動くのかを事前に予測しながら玉切りの
方法を選ぶ。チェーンソーの歯を入れた際の木の動きを注視し、見逃さない、食われそうなときはすぐにチェーンソーの歯を切断面から引き抜く―などなど。

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先輩たちと同じように、素早く、正確に、安全に伐木・造材作業をできるように実践を重ねたいと思います。

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切り株の秘密

山の中などで木の切り株を見かけた経験が多くの人にあると思います。
林業人にとっては、この切り株の形こそが、伐倒技術の腕前が如実に現れるこわーい証拠となるのです。

ポイントはいくつかあるようですが、代表的なものが①木が安全に倒れるために必要な「ちょうつがい」の役割を果たす
「つる」が適切な幅や高さで残されている②チェーンソーで入れる2カ所の切り込み(「受け口」と「追い口」)の断面が
それぞれ水平に保たれている―の2点です。
言うは易し…で、この2点をクリアするのは新人の私には、難易度が高い仕事になります。しかし伐倒した後にしっかりとした切り株が出来上がっていないと、今度こそ上手に切るぞ、とやる気にもつながります。

さて今週の天女山は、凍結していた作業道や林道が先週末の暖かさで一気に緩み、作業車両などがスタックするケースが多発しています。従来みられなかった激しい気温変化に悩まされつつ、工期満了に向けて慎重かつ着実に作業を進めています。

160216天女山ブログ

160216天女山ブログ②

間伐&集材完了

今日も4方面に分かれての作業となりました。このうち山梨県須玉町のカラマツの県有林では、
間伐後の集材作業が完了し、目標とする体積を大きく超える丸太を無事に山から運び出すことができました。
写真は丸太の直径をメジャーで測り、体積を割り出す「検知」と呼ばれる作業の様子です。

160211ブログ

新人の私はあまり間伐作業には加われませんでしたが、対象の山がすっきりと見通しが良くなり、林道にきれいな丸太が
積み重なった光景を見ると流した汗が報われる思いがします。

明日からは近くの別のヒノキの県有林で間伐作業が始まります。先輩から教えられた作業上の安全に留意しながら
しっかりと仕事を覚えていきたいと思います。

チェーンソー特訓&軽トラ集材

今日の天女山は4グループに分かれて現場に出ました。
新人の私はK部長とともに山梨県須玉町にあるカラマツの県有林の間伐作業現場へ。
昨日に続き、チェーンソーワークの特訓を受けました。

倒したい木の周りに生えている細い木をあらかじめ切って周囲を整え、木の重心を見極め、切り倒そうとしている木の幹や枝が、倒れた際に他の木に引っ掛からないような伐倒方向を見定め、チェーンソーのブレードを幹にあてて伐倒方向に狂いがないかを確認し、チェーンソーのブレードを水平に保ちながら「受け口」(伐倒方向に向けて開くように入れる直角三角形型の切り込み)と「追い口」(受け口と逆方向から入れる切り込み)を入れ、さらに木が倒れる際に「ちょうつがい」の役割を果たす「つる」を一定幅で残し・・・などなど。一本の木を切り倒すまでにたくさんの留意事項があります。そのすべてが満たされて初めて一本の木を目的とする方向に安全に倒せます。

先輩たちは苦も無く切り倒しますが、見るのと実際やるのとでは大違い。腰に両手を当てて見守るK部長から何度も厳しく注意を受けます。伐倒は林業の最も基本的な作業。狙った場所に確実に切り倒せるようになるよう明日からも実践あるのみです。

今日は余力がなく、チェーンソーワークの写真を撮れませんでした…。
写真は間伐現場から切り出したカラマツの丸太を軽トラに積んで舗装路まで下ろす光景です。細そうな幹に見えますが、今回の現場のような人力では積み下ろしが一苦労です。軽トラも荷台がずっしりと重そうですが、洗濯板のようなオフロードの急傾斜の作業道を何往復もたくましく走ってくれました。

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集材とチェーンソーワークの特訓は明日も続きます。

集材作業

 1月中旬の大雪から半月ほどたち、山でも雪解けが進んでいます。天女山が間伐などの作業をしている現場でも、
伐ったカラマツを山の斜面から作業道などに集める集材作業が本格化しています。
 そのうちの一つの須玉町の県有林でもカラマツの集材作業がこのほど完了しました。急傾斜で重機を入れにくい場所のため、約2メートルに玉切りした丸太を斜面から勢いよく転がして降ろし、人力で担ぎ上げて数カ所に集める手法を使いました。

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 まさに諏訪の御柱祭の木落としのような光景。先輩の指示のもと、声を掛け合って安全を確保しながら約6トン分の丸太を林道まで降ろして積み上げました。

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 この丸太を積み上げて仮り置きすることを専門用語で「はい積み」といいます。はい積みは一般的にはフォワーダと呼ばれる重機を使って行われることが多く、人力で行うケースは少ないようですが、この現場では7人で作業し、夕暮れまでに完了できました。一見すると簡単に積まれているように見えますが、井形に並べたクリなどの丈夫な丸太の上に、安定した状態で切り口をそろえて並べていく作業は体力のほかに細やかな神経も要求されます。夕方には切り口の直径を一本ずつ測り、丸太の体積を割り出す「検知」も行いましたが、金属製のメジャーを持つ手が凍え、帰宅後は指先にたくさんのあかぎれができていました・・・。

 明日からは近くの別の現場での間伐作業が新たに始まります。少しずつ緩んできた寒さが作業の味方になってくれそうです。

チェーンソーの講習

 昨日に続き、今日はチェーンソー作業に向けた安全教育の講習会を受講しました。場所は南アルプス市の「木の国サイト交流館」。釜無川の広い河原の向こうに富士山を臨む南アルプス市は、同じ山梨県内でも八ケ岳山麓に広がる北杜市とは景観が大きく異なり、別の県に来たような感覚を覚えます。

 実技講習の講師は山梨県の峡北地方で長年林業を続けるベテランの大坪さん。20代で林業を始め、もうすぐ84歳を迎えるいまもご夫婦で山仕事を続けているというから驚きです。
大径木や急斜面に生えた木の安全な倒し方を中心に教わりましたが、作業中の危険が大きいこれらの作業を日々実践している
ベテランの言葉には重みがありました。そしていまも日々、技術を深化させている姿に、林業の仕事の奥深さをあらためて感じました。

 写真は20年ほど使っているという大坪さん愛用のチェーンソーのメンテナンス風景。道具を長持ちさせ、お金ではなく技術を最大限に高めて安全に仕事をする姿勢に学ぶところ大でした。私と同じく初めて林業の世界に飛び込んだほかの受講者たちも興味津々の様子で大坪さんの一挙一動を見守ります。

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 学んだ技術や知識をすぐに体に覚えこませることは難しいと思いますが、一つずつ実践を重ねて明日からの現場作業に落とし込んでいきたいと思います。

道造り&除雪

今日の山梨県北杜市は晴天でしたが、先輩二人と入った北杜市須玉町津金地区の現場は日陰のため、日中でも作業道はかちこちに凍ったままでした。
今日の作業は今後予定するカラマツ林の間伐に向けた作業道づくり。新人の私はまだ重機操作ができないので、重機に先行してスコップで積もった雪をかく作業を担当しました。事前に人力で雪をかいておくと、重機を使った道造りがスムーズにできるのです。

写真は一見すると除雪車が通った跡のように見えますが、別の先輩と一緒にスコップで雪をかいた跡です。地面に積もった雪をブロック形に切り分けていく手法で、体への負担を極力減らせるように作業しました。地面が凍結しているため、急斜面の上り坂では重機のクローラー(キャタピラ)が滑って重機自体が後退する光景もありましたが、運転する先輩は落ち着いた様子で体制を立て直し、作業道を伸ばしていきました。

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林業というとチェーンソーを使って立木を伐採するイメージが強いですが、実際には伐採した流木を運び出す作業道造りも大切な仕事だということを、入社後に知りました。

北杜市大泉町の八ケ岳倶楽部付近で続けている間伐作業の現場でも本日、作業道造りが終わったようです。
明日は雪が緩んで作業がはかどることを祈りつつ、少し日が長くなった現場を後にしました。

刈り払い機の講習会

ポカポカ陽気だった昨日から一転、今日の北杜市は時折雪が舞う真冬の寒さに戻りました。
新人の私は夏の下草刈り作業に欠かせない刈り払い機の講習会に参加しました。場所は山梨県南アルプス市の
釜無川沿いにある「木の国サイト情報館」。
刈り払い機は公園や河川敷での除草など市街地でも目にする機会が比較的多い道具ですが、使い方を誤ると重大事故に
つながるだけに、プロ仕様の作業方法の説明からは奥深い技術習得の必要性を感じました。
160201天女山ブログ

例えば刃先が地面の石などに当たる危険を防ぐため、植物の丈が長くて見通しが悪い場所では、一度適当な高さで刈り払って
から地面の様子を調べ、その後あらためて地面近くの高さで短く刈りそろえる「二段刈り」をする。作業者に近づくときは笛や声で相手に自分の存在を伝えてから安全に接近するなどです。
刈り払いをしている他の作業員に自分の存在を知らせる方法として、笛の代わりに「ホッー」「ヒュッー」などと周囲に良く通る少し高めの声を出すことも学びました。
この声は視界が悪い雪山などでも登山者同士が互いの場所を確認するために使うことがあり、山の世界の共通性と独自性を垣間見た気がしました。

今週はチェーンソーの講習会もあります。
山仕事で欠かせない基本道具の使い方をしっかり習得していきたいです。
プロフィール

山師

Author:山師
有限会社天女山は、山梨県北杜市の八ヶ岳南麓を中心に活動する林業事業体です。
森林整備や屋敷木伐採、危険木伐採及び木材に関する事でしたら、何でもご相談下さい。

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