縦穴式
北杜市須玉町の三カ所の植林地に植えるカラマツの苗木が搬入されました。その数合計で1万2000本。300本ずつ「こも」で包まれて梱包された苗木は、大人一人でようやく持てるほどの重さ。取扱いが大変です。実際の植え付け作業までに枯れないように、植林地から車で40分ほどの山中に設けられた「仮植穴」と呼ばれる地下室で保管します。
写真は「仮植穴」への搬入などの大仕事を控え、納入してくれた苗木屋さん(写真中央)とともにガッツポーズをする弊社スタッフです。

実際の仮植穴の中の様子です↓

内部は薄暗くて涼しく、湿度が高いのが特徴。細かいホコリ(?)が舞い、マスクを手放せません。縦穴式で、カラマツの丸太や板で内部を補強してあり、まさに天然の貯蔵庫といった趣です。
カラマツ苗の植栽は一般の方にはなかなかなじみが薄い作業ではないでしょうか。進ちょくを今後も随時アップしていきたいと思います!!
写真は「仮植穴」への搬入などの大仕事を控え、納入してくれた苗木屋さん(写真中央)とともにガッツポーズをする弊社スタッフです。

実際の仮植穴の中の様子です↓

内部は薄暗くて涼しく、湿度が高いのが特徴。細かいホコリ(?)が舞い、マスクを手放せません。縦穴式で、カラマツの丸太や板で内部を補強してあり、まさに天然の貯蔵庫といった趣です。
カラマツ苗の植栽は一般の方にはなかなかなじみが薄い作業ではないでしょうか。進ちょくを今後も随時アップしていきたいと思います!!
新人歓迎会
今月弊社に入社した新入社員の歓迎会をこのほど開きました。長野県出身で東京育ちの中川卓真さん(34)。造園や測量関係の仕事を経て、「林業の現場仕事をしたい」と弊社に加わってくれました。

前職は出張が多く、まさに旅暮らしの日々を送っていたそうです。このたび東京から北杜市に移住し、八ケ岳南麓での暮らしをスタートさせました。測量の仕事では山の奥深くまで徒歩で分け入り、ときには山中で一夜を明かすこともあったそう。林業は体力も重要になるだけに、頼もしい若手の登場を弊社スタッフ一同、温かく迎えました。これで弊社は社長に加え、現場作業従事者が10人、事務担当1人の総勢12人となりました。
今後、弊社ホームページのスタッフ紹介の欄で中川さんのプロフィールなどをあらためてご紹介する予定です。ぜひご覧ください!!

前職は出張が多く、まさに旅暮らしの日々を送っていたそうです。このたび東京から北杜市に移住し、八ケ岳南麓での暮らしをスタートさせました。測量の仕事では山の奥深くまで徒歩で分け入り、ときには山中で一夜を明かすこともあったそう。林業は体力も重要になるだけに、頼もしい若手の登場を弊社スタッフ一同、温かく迎えました。これで弊社は社長に加え、現場作業従事者が10人、事務担当1人の総勢12人となりました。
今後、弊社ホームページのスタッフ紹介の欄で中川さんのプロフィールなどをあらためてご紹介する予定です。ぜひご覧ください!!
春本番
今月もあっという間に下旬を迎え、八ケ岳南麓では桜前線が山を駆け上っています。
今春の特徴は寒暖の変化の激しさ。

10日ほど前の先週11日は弊社周辺は真っ白な雪に覆われましたが、今週に入り、Tシャツ一枚でも過ごせるような初夏を思わせる陽気に。獣害防止用ネットの設置作業を続けている北杜市須玉町の現場でも雪はすべて消え、タラノメなどの山菜が新芽を急速に伸ばしつつあります。

こうした気象変化は体調悪化を招きやすいので要注意!日中はTシャツ一枚の陽気でも、標高が1200メートル超の弊社では、夕方には冷え込んでストーブを炊くこともあります。一日の気温差が20度前後になる日も珍しくありません。
来週には早くもゴールデンウィークがスタート。各現場で仕事が立て込む中、体調管理を万全にして繁忙期を乗り切りたいと思います!
今春の特徴は寒暖の変化の激しさ。

10日ほど前の先週11日は弊社周辺は真っ白な雪に覆われましたが、今週に入り、Tシャツ一枚でも過ごせるような初夏を思わせる陽気に。獣害防止用ネットの設置作業を続けている北杜市須玉町の現場でも雪はすべて消え、タラノメなどの山菜が新芽を急速に伸ばしつつあります。

こうした気象変化は体調悪化を招きやすいので要注意!日中はTシャツ一枚の陽気でも、標高が1200メートル超の弊社では、夕方には冷え込んでストーブを炊くこともあります。一日の気温差が20度前後になる日も珍しくありません。
来週には早くもゴールデンウィークがスタート。各現場で仕事が立て込む中、体調管理を万全にして繁忙期を乗り切りたいと思います!
縁の下の力持ち
キャンプファイヤーのようにやぐら型に組まれた重そうな木材…。工事現場などでこんな光景を目にした方もいるかもしれません。

これはクレーン車の転倒を防ぐため、車体四隅から伸ばす「アウトリガー」と呼ばれる安定装置の下に敷く木材で、現場では「バンコ」と呼ばれています。
狭い住宅地などで伐採作業をする際は、木を倒す場所がないため、伐った木が倒れないようにクレーン車で吊り上げる方法が一般的。ただクレーン車を停める場所が未舗装でさらに地盤が緩く、また多少の傾斜がある場合も少なくありません。そのためアウトリガーの下にこうした木材を敷き、接地面積を増やすことで軟弱地盤に対応したり、また傾斜地では車体の水平を取ったりする作業が必要になります。バンコは通常クレーン車に積まれています。

バンコには硬くて重い丈夫な木が適しているようです。しっかりとバンコを敷き並べてクレーン車を据え付けないと、重い丸太を吊り上げたときに転倒するなどの大事故を招く恐れがあります。それだけにクレーン会社のオペレーターさんはクレーン車の据え付け時に、車体の安定状態を何度も確認し、必要ならバンコを増やしたり、並べ直したりするといった手間を惜しみません。弊社スタッフも一緒に手伝います。
クレーン車や丸太の重みを受け止めて、愚直にアウトリガ―を支え続けるバンコ。普段スポットライトが当たる機会はほとんどありませんが、まさに伐採現場の縁の下の力持ちと言えそうです!

これはクレーン車の転倒を防ぐため、車体四隅から伸ばす「アウトリガー」と呼ばれる安定装置の下に敷く木材で、現場では「バンコ」と呼ばれています。
狭い住宅地などで伐採作業をする際は、木を倒す場所がないため、伐った木が倒れないようにクレーン車で吊り上げる方法が一般的。ただクレーン車を停める場所が未舗装でさらに地盤が緩く、また多少の傾斜がある場合も少なくありません。そのためアウトリガーの下にこうした木材を敷き、接地面積を増やすことで軟弱地盤に対応したり、また傾斜地では車体の水平を取ったりする作業が必要になります。バンコは通常クレーン車に積まれています。

バンコには硬くて重い丈夫な木が適しているようです。しっかりとバンコを敷き並べてクレーン車を据え付けないと、重い丸太を吊り上げたときに転倒するなどの大事故を招く恐れがあります。それだけにクレーン会社のオペレーターさんはクレーン車の据え付け時に、車体の安定状態を何度も確認し、必要ならバンコを増やしたり、並べ直したりするといった手間を惜しみません。弊社スタッフも一緒に手伝います。
クレーン車や丸太の重みを受け止めて、愚直にアウトリガ―を支え続けるバンコ。普段スポットライトが当たる機会はほとんどありませんが、まさに伐採現場の縁の下の力持ちと言えそうです!
道造り
天候不順が続く今春ですが、今週後半はようやく天気が回復してきました。
そんな中、本年度に間伐作業を実施予定の北杜市大泉町のカラマツ人工林では、伐採後に丸太を運び出すための作業道造りが本格的に始まりました。一帯は地下水位が高いようで、さらに今週前半の降雪や春先の雪解けの影響も加わり、重機で掘削すると地下水がしみ出て底なし沼の様相に…。

さらにかつて八ケ岳で起きた大土石流の影響とみられる巨石が地中からゴロゴロと現れ、一つずつ重機で取り除く必要があります。泥沼のような場所では経験豊富な弊社スタッフが知恵を絞り出し、何本もの丸太を敷き詰めたり、水を逃がすための縦穴を道の脇に掘ったりして、重機を通すことができる道を少しずつ伸ばしていきました。

それにしても大型重機が小さく見えるほどの巨石。誤ってオペレーターが乗っているキャビンの方に転がったりしたら大変です。ベテランスタッフが重機で少しずつ掘り出し、慎重に道の脇に移動させました。ちなみにこの石を動かすと、地中から地下水が湧き出てきました…。
八ケ岳山麓は比較的平坦な地形が多いため、山仕事をやりやすいと考える林業関係者もいるようです。しかし道造りに関しては、火山灰に由来する極端に水はけが悪い黒土や、森の中に埋まっている大量の巨石などで、決して条件が良いとは言えません。
幾多のハードルを乗り越えながら、道造りはまだまだ続きます!!
そんな中、本年度に間伐作業を実施予定の北杜市大泉町のカラマツ人工林では、伐採後に丸太を運び出すための作業道造りが本格的に始まりました。一帯は地下水位が高いようで、さらに今週前半の降雪や春先の雪解けの影響も加わり、重機で掘削すると地下水がしみ出て底なし沼の様相に…。

さらにかつて八ケ岳で起きた大土石流の影響とみられる巨石が地中からゴロゴロと現れ、一つずつ重機で取り除く必要があります。泥沼のような場所では経験豊富な弊社スタッフが知恵を絞り出し、何本もの丸太を敷き詰めたり、水を逃がすための縦穴を道の脇に掘ったりして、重機を通すことができる道を少しずつ伸ばしていきました。

それにしても大型重機が小さく見えるほどの巨石。誤ってオペレーターが乗っているキャビンの方に転がったりしたら大変です。ベテランスタッフが重機で少しずつ掘り出し、慎重に道の脇に移動させました。ちなみにこの石を動かすと、地中から地下水が湧き出てきました…。
八ケ岳山麓は比較的平坦な地形が多いため、山仕事をやりやすいと考える林業関係者もいるようです。しかし道造りに関しては、火山灰に由来する極端に水はけが悪い黒土や、森の中に埋まっている大量の巨石などで、決して条件が良いとは言えません。
幾多のハードルを乗り越えながら、道造りはまだまだ続きます!!
なごり雪・その2
今日の北杜市は朝から雨が本降りとなりましたが、標高が高い弊社周辺では湿った大粒の雪が降りしきる寒い一日となりました。今春はこうした雪が何度かあり、スタッドレスタイヤから夏用タイヤに履き替える時期が難しいです。

今日はこの荒天を利用して、ミーティングをしました。テーマは昨年に続き8月11日の「山の日」に同市高根町清里の「清里の森」で開催予定の「山存フェスタ」の打ち合わせ。弊社を含む地元企業でつくる山存グループが主催し、「山暮らし応援します」のテーマで今年もさまざまな参加型イベントを予定しています。

ミーティングでは昨年人気が高かったチェーンソーや刈り払い機の使用に関する相談会や樹高当てクイズ、子供も楽しめる飲食ブースの設置などさまざまな提案がありました。詳細が決まりましたら弊社ホームページなどでお伝えしますので、今年もぜひご期待ください!!

今日はこの荒天を利用して、ミーティングをしました。テーマは昨年に続き8月11日の「山の日」に同市高根町清里の「清里の森」で開催予定の「山存フェスタ」の打ち合わせ。弊社を含む地元企業でつくる山存グループが主催し、「山暮らし応援します」のテーマで今年もさまざまな参加型イベントを予定しています。

ミーティングでは昨年人気が高かったチェーンソーや刈り払い機の使用に関する相談会や樹高当てクイズ、子供も楽しめる飲食ブースの設置などさまざまな提案がありました。詳細が決まりましたら弊社ホームページなどでお伝えしますので、今年もぜひご期待ください!!
山のミステリー!?
祭壇を思わせる規則的に配置された石積みの基礎、人為的に途中まで割られた巨石、謎の石組みのサークル…。
いつ誰が何のために…。

北杜市大泉町の森の中で仕事をしていたところ、謎の遺構(?)に出会いました。

石切り場の跡?山小屋の跡地?
謎と想像は膨らむばかりで、山仕事の経験が長い先輩たちも「大泉七不思議の一つだ」などと首をひねるばかり。
人間の力で多大な労力を掛けて築かれたものであることだけは間違いなさそうです。

長年地元に住んでいる弊社スタッフも詳しい由来が分からないとのことでしたが、戦後、この周辺には山小屋があったという話もあるようです。車などない時代、もしかしたら山仕事の拠点としても利用されていたのかもしれません。
巨石に打ち込まれた鏨(たがね)の跡を指で触れながら、未開拓だった八ケ岳の麓で生活し、山仕事に従事した先人たちの苦労をしのびました。
いつ誰が何のために…。

北杜市大泉町の森の中で仕事をしていたところ、謎の遺構(?)に出会いました。

石切り場の跡?山小屋の跡地?
謎と想像は膨らむばかりで、山仕事の経験が長い先輩たちも「大泉七不思議の一つだ」などと首をひねるばかり。
人間の力で多大な労力を掛けて築かれたものであることだけは間違いなさそうです。

長年地元に住んでいる弊社スタッフも詳しい由来が分からないとのことでしたが、戦後、この周辺には山小屋があったという話もあるようです。車などない時代、もしかしたら山仕事の拠点としても利用されていたのかもしれません。
巨石に打ち込まれた鏨(たがね)の跡を指で触れながら、未開拓だった八ケ岳の麓で生活し、山仕事に従事した先人たちの苦労をしのびました。
講習会
北杜市須玉町で続けている獣害防止ネットの設置作業で、ネットメーカーの担当者が先日、設置方法の講習のため、現場を訪れてくれました。

作業で特に重要なのが、主な対象動物となる鹿が飛び越えられないようにネットの高さを一定に保つこと。地上から1.8メートルの高さが基準になります。ただ畑などの平坦地と違い、山の中は地面の傾斜や凹凸などの条件がさまざま。一定の高さをキープするには追加で支柱を立てたり、地面に打ち込む支柱の角度を調整したりするなど、さまざまな工夫が必要になります。
ネットのサイズは地面をぴったりと覆う下端部の「スカート部分」を含めて幅が2メートル40センチ。50メートル単位の長さで巨大なロール状になって梱包されており、注意しないと張り縄がからまったりして取り扱いも大変です。加えて地面が岩盤などで固い場合、ネットを地面にぴったりと固定するために打ち込む樹脂製のアンカーや支柱などが刺さらず、ハンマーで鉄製の棒を打ち込んで地面に下穴を開けるなどの労力が余分に掛かります。
全体的にさまざまな困難が伴いますが、とにかく作業に習熟して体を動かすしか完了に向けた道はありません。弊社が得意とするチームワークで乗り越えていきたいと思います!!

作業で特に重要なのが、主な対象動物となる鹿が飛び越えられないようにネットの高さを一定に保つこと。地上から1.8メートルの高さが基準になります。ただ畑などの平坦地と違い、山の中は地面の傾斜や凹凸などの条件がさまざま。一定の高さをキープするには追加で支柱を立てたり、地面に打ち込む支柱の角度を調整したりするなど、さまざまな工夫が必要になります。
ネットのサイズは地面をぴったりと覆う下端部の「スカート部分」を含めて幅が2メートル40センチ。50メートル単位の長さで巨大なロール状になって梱包されており、注意しないと張り縄がからまったりして取り扱いも大変です。加えて地面が岩盤などで固い場合、ネットを地面にぴったりと固定するために打ち込む樹脂製のアンカーや支柱などが刺さらず、ハンマーで鉄製の棒を打ち込んで地面に下穴を開けるなどの労力が余分に掛かります。
全体的にさまざまな困難が伴いますが、とにかく作業に習熟して体を動かすしか完了に向けた道はありません。弊社が得意とするチームワークで乗り越えていきたいと思います!!