本格スタート!!

今年は全国的に雨不足が心配されていましたが、八ケ岳南麓ではようやく本格的に梅雨らしい天候になりました。そんな中、弊社では毎年恒例の植林地での下刈り作業がスタートしました。現場は北杜市須玉町のカラマツ植林地3箇所で、面積は計約9ヘクタール。先日当ブログでご紹介した「タケニグサ」が場所によっては2メートルほどまで生長し、その中に今春植林した60センチほどのカラマツ苗が身を隠すように植わっているため、誤って苗を刈らないように細心の注意が必要です。

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土手や公園などの草刈りとは異なり、植林地での下刈りは、小さな苗のほかに石や切り株、丸太などを積み上げて横に並べた「棚」など、さまざまな障害物がある中での神経を使う作業。急傾斜の足元も加わり、思うように刈払機を振れないのが普通です。さらに蒸し暑い天候の中、体力の消耗も激しく、「下刈りはストレスとの闘い」との声も聞こえてきます…(ちなみに上の写真は比較的平坦で、条件が良い場所です)。

しかし厳しい条件の現場でもリズムをつかみ、刈り払い機と自分の体との一体感が高まれば、疲労やストレスも減り、スピードアップを図れます。いかにコツとリズム、テンポをつかむか…。下刈りは自然の中に身を置く自分との闘いとも言えそうです!!
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視点

弊社が現在行っている間伐作業では、基本的に周囲の他の木と比べて育ちが悪い木を伐っています。例えば高さが低かったり、梢の上部が曲がっていたり、枝の付き方が悪かったり…。その木を伐る代わりに、周りの別の木に太陽光がよく当たるようにして、成長を促す目的があります。そのためには梢を見上げて樹冠(枝や葉が茂っている部分)の状況もチェックします。

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加えて木と木の間のバランスも考慮します。感覚的な表現になってしまいますが、森に入ったときに、すっきりと視線が通り、適度な間隔で木々が生えていて「何となくいい感じの山だなあ」と感じるような、そんな森が理想です。

安全、確実、効率的な伐倒技術に加えて、伐る木を選ぶ選木技術も間伐作業の大事な要素。ともに奥が深く難しいですが、間伐作業の醍醐味や妙味と言えそうです!

必需品

林業の必需品といえば、チェーンソーを思い浮かべる方が多いと思います。
そのチェーンソーと並んで欠かせない道具の一つがハンマーです。

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以前(昨年12月13日)の当ブログでご紹介しましたが、木を伐り倒すときには、倒したい方向に木を傾けるための「矢」(くさび)を木の幹に後ろから打ち込みます。このときに欠かせないのがハンマー。1トン以上の重さになることも珍しくない木を傾けるのですから、打ち込みの成否が安全な伐倒を左右すると言っても過言ではありません。このため、耐久性があり、ヘッド部がある程度重いものが適しています。

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1枚目の写真は柄の部分にひもを巻き付け、ビニールテープでぐるぐる巻きにしたN部長オリジナルのハンマー。打ち込み時に握りやすく、使い勝手は抜群です!

林業とハンマー。この分かち難い関係をご理解いただけたでしょうか!?

子育て

柔らかそうな巣の中に並んだ七つの小さな卵…。
北杜市大泉町のカラマツ林で間伐中に見つけたキジの巣です。

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母鳥はチェーンソーのエンジン音や木々が倒れる大きな音にきっと驚いたことと思いますが、ほとんど巣から離れずに、一生懸命に托卵しています。弊社スタッフもなるべく驚かさないように、伐倒方向などに気を使いながら無事に巣の周辺の間伐を終えました。
七つの卵のうち、孵化して無事に巣立つのはいくつになるのかわかりませんが、森の中で人知れず行われている自然の営みに畏敬の念を抱かずにはいられませんでした。

ロボコン!?

左右からアームを伸ばす赤と黄色のロボット。さてどちらが強い??

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一見するとロボコン(ロボットコンテスト)のように見えるこの光景。実は弊社が先日実施した枝降ろしと伐採作業の様子です。
右側がグラップルと呼ばれるハサミ型の「手」が付いた重機、左側が人が乗れるかご(ゴンドラ)が付いた高所作業車。グラップルで幹をつかんで安全を確保しながら、ゴンドラに乗った作業車がチェーンソーで伐採している光景です。

ゴンドラ内のコントロールレバーで高所作業車を操縦しながら、空中の枝や幹を伐るチェーンソーマン。そして巧みなグラップル操作で伐採された枝や幹を安全に地上に降ろす重機のオペレーター。今回の伐採現場は、地上で別の業者が建設物を造っているというリスキーな条件も加わりましたが、弊社のベテランスタッフが難しい作業を危なげなくこなしました。

林業というと山の中の仕事のイメージが強いと思いますが、住宅地や道路の近くの建設現場などで支障木などを安全に伐る技術も重要。さまざまな重機を駆使して難しい伐採をこなす―。これも弊社が得意とする仕事の一つです!!

間伐

八ケ岳南麓も梅雨入りしましたが、このところほとんど雨が降らず、空梅雨が心配されています。ただ好天のお陰で現場作業は順調に進んでおり、間伐作業を続けている北杜市大泉町内のカラマツ林では連日、チェーンソーの小気味よいエンジン音が森の中に響き渡っています。

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弊社はさまざまな仕事を手掛けていますが、この間伐作業が林業の仕事としては一般の方に最もイメージしやすいかもしれません。チェーンソーを構えて豪快に木を伐り倒す…。まさに映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)」の世界です!

ただ一口に木を伐ると言っても、木の太さや高さ、重心、倒さなければいけない方向、隣り合う木々の枝張り、風向きなど条件はさまざま。使う道具もチェーンソーをはじめ、伐倒したい方向と逆方向に傾いている木を起こすための「矢」(くさび)や、矢を木の幹に打ち込むためのハンマー、木が倒れていく途中で周囲の木の枝などに引っ掛かって止まってしまった場合に使う鉄製の「フェリングレバー」(木回し)などさまざまで、安全で正確な伐倒には繊細な技術が求められます。

いまの時期は水を盛んに吸い上げているため、木の幹自体が巨大な貯水タンクのようにずっしりと重く、樹高や幹の直径によっては1トン以上の重さになることも珍しくありません。このため間伐作業は、常に危険を意識し、回避策を考えながらの作業になります。精神的な緊張感に加え、体力的にも厳しいですが、チェーンソー一台で木を伐り、美しい森に仕上げていく仕事は林業の醍醐味といえます。

間伐の仕事のあれこれをこれからも随時アップしていきたいと思います!

幽霊!?

白く透き通ったような姿、首を傾けながら、森の中でひっそりと花弁を開く妖しい雰囲気…。

170612ブログ

先日、北杜市小淵沢町の森の中で見つけた植物「ギンリョウソウ」です。
腐植土が多く、薄暗い場所に生える腐生植物で、「ユウレイタケ」の別名も。
これまで別の場所で何度か目にしたことがありましたが、名前を忘れていて、先輩に教えてもらい思い出しました。
「うろこ状の葉に包まれた姿を竜に見立てた」のが名前の由来とか。確かにそう言われると、首を伸ばした竜のようにも見えるから不思議です。初めて見るスタッフもいて、しばし観察会が始まりました。

全国に分布し、開花時期は5~8月とのこと。薄暗い林内で妖しく光る植物を見つけたら、それはギンリョウソウかもしれません!

林業体験

弊社が運営をサポートする目黒区の小学生による林業体験が今年もスタートしました!
場所は北杜市小淵沢町の里山。このほど開かれた初回には午前と午後で計2校、総勢約90人の小学五年生が参加し、あいにくの梅雨空の下、にぎやかに間伐体験を楽しみました。

170608ブログ

今年は昨年までとは会場が変わり、それにともない林相もこれまでのカラマツ単層林から、アカマツを主体にスギやミズナラ、クリ、ヤマザクラなどの広葉樹を含む混交林になりました。弊社スタッフも勝手が異なる会場で少し戸惑いましたが、前日までに入念に事前準備をしたため、予定通りに終えることができました。

昨年までと同様、子供たちは鋸を使ったスギの間伐や、伐倒した木の丸太を使ったお土産用のコースター作りなどで、時間を忘れたように熱心に手を動かしました。とくに高さ10メートル超の木が倒れる瞬間には「おーっ!!」という大歓声が上がり、子供たちのいきいきとした反応にこちらもうれしさがこみ上げました!

目黒区の小学生による林業体験は実施する小学校を変えながら秋まで続きます。限られた時間の中で行う大変さはありますが、安全第一を基本に、より満足度を高めてもらえるように、スタッフ一同さらに内容のブラッシュアップを図っていきたいと思います!

準備

弊社は毎年、東京都目黒区の区立小学校の児童を対象とする林業体験イベントを引き受けています。今年も今月からいよいよ始まるのを前に、今日は昨日に引き続き、会場となる北杜市小淵沢町の山林で受け入れの準備作業をしました。

林業体験イベントで最も大事なのが安全の確保。枯れ木がふとした拍子に倒れたり、枯れ枝が頭上に落ちてきたリと、山の中では常に想定外の危険が起きる可能性があります。事前準備では林内を歩いて見回り、ほかの木に寄りかかったまま途中で止まっている危険な枯れ木などを探し、伐り倒して処理します。

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日によっては一日に100人近い子供たちを受け入れることも珍しくないため、子供たちが移動しやすいように林内に簡単な道を造ったり、伐倒体験をしてもらうための手ごろなサイズの木を探したりと、事前準備ではやることがたくさんあります。

今年はどんな子供たちに出会えるだろうか…。準備は万全だろうか…。、弊社スタッフは当日、戦争のような忙しさに追われそうですが、安全で心に残る林業体験の実施に向け、今年もぬかりなく準備を進めていきたいと思います!

シーズンイン間近

夏の風物詩というと何を思い浮かべるでしょうか。弊社スタッフの多くは恐らく「植林地での下刈り」と答えます。
強い日差しの下、早朝から急斜面で両足を踏ん張りながら、植林された苗木を誤って刈らないように細心の注意で刈り払い機を動かす…。吹き出る汗、ハチの襲来、広大な面積を一定期間中に刈り終わらせなければいけない重圧感…。
こうしたハードな仕事が今月下旬ころには今年もスタートする予定です。

この下刈り現場で代表的な草の一つが写真の「タケニグサ」↓

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日当たりが良い荒れ地などに生える多年草で、茎が中空のため、名前の通りタケに似ている印象があります。高さは1~2メートルまで成長し、葉が横に広がるため、繁茂している場所では作業中に見通しが効かず、植えられた苗木を誤って刈らないように最大限の注意が必要になります。また水分を多く含むため、刈った後に横にどかすのも重くて一苦労で、まさに林業者泣かせの草といえます。

今年も植林地では、タケニグサを含むさまざまな草たちがあっという間に生い茂り、「下刈りのスタンバイいつでもOK!」と言わんばかりの状況です。下刈りのシーズンインが間近に控える中、すくすくと育った草たちを眺めて、ときに恨めしく思う今日この頃です…。


プロフィール

山師

Author:山師
有限会社天女山は、山梨県北杜市の八ヶ岳南麓を中心に活動する林業事業体です。
森林整備や屋敷木伐採、危険木伐採及び木材に関する事でしたら、何でもご相談下さい。

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